当会の主な活動内容
1.新しい材料や工法、技術の企画や研究開発
当研究会では、補修工事の工期短縮や効率化施工等、様々なニーズに答えられるよう新たな補修材・補強材開発を進めています。
例えば本研究会専用断面修復工法「テクノショット工法」は従来のポリマーセメントモルタルでは困難な長距離圧送や厚付け性を有しており、工期短縮、寒冷地施工が可能となります。この他にも省力化を実現するアクリル樹脂による繊維接着工法など、コンクリート構造物の長寿命化のため日々材料、施工技術両面で研鑽しております。
2.全国施工ネットワークの確立
テクノクリート/施工研究会の会員は、デンカ株式会社の特殊混和材を中心としたコンクリート構造物の補修・補強技術を有しており、その会員のネットワークは北海道から沖縄まで日本全国に拡がっております。会員同士が情報・意見交換を行うことにより個々の会員が所有する施工技術を融合させ、技術レベルの高度化、標準化を目指しています。
3.支部会、分科会活動に寄る技術の高度化・標準化
当研究会では全国を東日本支部、東海北信越支部、西日本支部3ブロックに分けてブロック毎に施工事例報告や現場見学、新規補修補強工法紹介、施工デモ活動を行い、情報交換による技術継承・横展開を図っています。
またテーマに応じた分科会活動を通して、補修工法の標準歩掛の作成や普及促進活動、会員専用工法「テクノショット工法」講習会の実施等施工技術の高度化、標準化を図っています。
日本の社会インフラは、第二次世界大戦でズタズタに破壊されましたが、戦後の奇跡的な高度成長で短期間に見事な復活を遂げたことは周知のとおりです。
しかし、戦後約70年を経過した今、社会インフラの急速な老朽化は、人身事故や交通・物流の遮断を招くなど社会問題化する事となり、国土交通省では2014~2020年度を計画期間とするインフラ長寿命化計画を策定するなど、今後社会インフラの老朽化対策が官民挙げて日本の喫緊の課題とされるようになりました。
当施工研究会は、これに先立つ1999年に、コンクリートの再生・補修・補強というコンクリート・リフォームのオピニオン・リーダーを目指し発足致しました。
時代と共に、社会インフラの劣化や維持管理の問題は、益々増加・多様化しており、それに対処する世の中の要求や補修材料、工法も常に変化・進化し続けています。
今後とも当施工研究会では、全国に所在する実績や技術力のある会員各社のネットワークをベースに、常に変化・進化する補修材料・工法に対してPDCAサイクル活動を行い、コンクリート維持補修分野(点検・診断~修繕・更新等)の先端技術集団として活動して参りたいと思います。
古くなったら捨てればいいという大量消費時代に終止符が打たれ、地球環境との共存 限りある資源の有効活用が建設業界全体のそして地球全体のテーマになっています。
私たちテクノクリート/施工研究会は そんな時代の要望にお応えすべくコンクリートの再生、補修、補強というコンクリート・リフォームの オピニオン・リーダーを目指し発足致しました。
コンクリートの劣化防止から再生、補修、補強まで私たちはコンクリートの寿命に挑戦してまいります。